大相撲の記録が大好きな
ペパーミントあいです。
平成30年名古屋場所が
いよいよ初日を迎えました。
帰り十両の希善龍は
今場所で9回目の十両昇進となり、
歴代単独1位の十両昇進回数記録
となります。
十両昇進回数の記録
平成30年名古屋場所現在の
十両昇進回数の記録は
以下の通りです。
1位 | 希善龍 | 9回 |
2位 | 須磨ノ富士 | 8回 |
3位 | 男島 | 7回 |
北桜 | ||
玉飛鳥 | ||
北磻磨 |
各力士の来歴
希善龍
希善龍は香川県出身の木瀬部屋で
1985年生まれ。
現在の最高位は平成27年夏場所の
東十両十一枚目です。
香川県出身の主な力士には、
現在十両の琴勇輝と幕下の天風がいます。
小・中学校時代は
相撲クラブと学校の柔道部両方で活躍。
高校からは相撲一本に絞り、
高卒後は日大相撲部に入ります。
その後、木瀬部屋へ入門。
木瀬部屋には明瀬山をはじめ、
日大OBが多く所属し、
師匠の元肥後ノ海も日大相撲部出身です。
幕下力士が多いことで有名な
木瀬部屋なので、
希善龍も格段優勝の決定戦での
同部屋対決を何度となく
経験しているようです。
わたしの印象では、
右四つで左上手を取ると強いのですが、
下がりながら相手を振り回すことが
多いためか、怪我が多い力士です。
そのため、十両と幕下の行き来を
繰り返しています。
帰り十両の場所で怪我をしてしまったり、
場所前に髄膜炎になってしまったり、
悲運が気の毒に感じる力士でもあります。
まだ十両で勝ち越した経験はありません。
9度目の正直で
何とか今度こそ勝ち越してほしいのですが……
須磨ノ富士
須磨ノ富士は1977年生まれの
元中村部屋の力士。
最高位は西十両九枚目。
同期には北勝力(現在の谷川親方)、
若兎馬、皇牙、旭南海などがいます。
幕下と十両の行き来を
8回も繰り返していますが、
2004年の初場所と春場所には
十両で連続勝ち越しを決めています。
須磨ノ富士の現役時代は
あまり相撲を観ていなかったので
分からないのですが、
幕下で強い時と
十両で弱い時の差が
激しい力士だったようですね。
引退は2007年7月。
相撲協会には残らず、
現在は葛飾区で「力士料理 すま」という
ちゃんこ屋さんを経営しています。
なお、同部屋の同期には元序二段の
和歌桜がいます。
元和歌桜は、
現在の安田大サーカスHIROさんです。
男島
男島は1878年2月18日生まれ。
明治から大正にかけて
活躍した力士のようです。
正しくは「男嶌」と書きます。
入門から十両昇進までは
負け越しはわずか1場所だったため、
「太刀山の再来」と言われるほど
期待が高かったようです。
1908(明治41)年1月場所では
新入幕を果たし、
最高位は前頭12枚目。
幕内を計4場所務めます。
ただその後は目立った活躍がなく、
十両と幕下を行き来するようになり、
少しずつ番付を下げていきました。
最終的には序二段まで落ちて引退。
幕内経験者が序二段まで落ちるのは
当時では異例の事態でした。
でも初土俵から24年間、
相手力士の休場以外では
1場所も休まず土俵を務めたとのこと。
1917年(大正6)5月場所3日目には、
十両で幕下の友ノ山と対戦。
何かの拍子に廻しの前袋が外れ、
不浄負けとなったことでも
知られています。
「男島 力士」で検索すると、
不浄負けした力士であることが
検索結果上位に出てきます(;^_^A
Wikiペディアには
「男嶌を名乗るだけあってなかなか立派なモノであったと言う」
とありました(笑)
北桜・玉飛鳥・北磻磨
北桜は現在の式秀親方、
玉飛鳥は現在の熊ヶ谷親方、
北磻磨は現役の幕下力士の北磻磨です。
希善龍は9度目の正直なるか?
以上、十両昇進回数の記録について
お伝えいたしました。
いかがでしたでしょうか?
須磨ノ富士さんのことを調べたら
安田大サーカスのHIROさんが出てきたり、
男島さんのことを調べていたら
不浄負けのことが出てきたりして、
面白かったです!
今場所(H30名古屋)で9度目の
十両昇進を果たした希善龍。
須磨ノ富士さんや男島さんと違い、
まだ十両で勝ち越した経験がありません。
十両復帰と同時に怪我や病気の
不運にも見舞われがちな希善龍、
何とか9度目の正直で
勝ち越してほしいですね。
以上、ペパーミントあいが
お届けいたしました。
追記:希善龍のインタビュー
名古屋場所3日目には、
BS-NHKの幕下と十両の取組のあいだに
希善龍のインタビューが放送されました。
希善龍は史上最多の9回目の
十両昇進の記録を達成。
怪我が多く、
膝には大きなテーピングを
施しています。
左上手を取ると強いのですが、
振り回すように投げることが多いため、
膝やその他の箇所に負担がかかりやすい
とのこと。
まだ十両で勝ち越した経験のない希善龍。
インタビューでは
初の勝ち越しに向けて
意欲を語ります。
以上、ペパーミントあいが
お届けいたしました。