稀勢の里以外に8場所連続休場した横綱

平成30年名古屋場所

大相撲の記録が大好きな
ペパーミントあいです。

平成30年名古屋場所は、
場所前に稀勢の里の8場所連続の
休場
が決定。

横綱としての連続休場記録が
貴乃花の7場所を超える単独の
ワースト記録
となりました。

でも調べたところ、
年6場所制になる前に8場所連続休場して
引退した横綱がいた
ことが分かりました!

8場所連続休場した3代目西ノ海

その横綱の名前は3代目西ノ海

大正から昭和にかけて活躍した
第30代横綱です。

昭和2年春場所から昭和3年10月場所までの
8場所
を全休もしくは途中休場し、
引退しています。

年6場所制になってからは
8場所連続休場する横綱は
稀勢の里が初めてなので、
単独ワーストとなります。

3代目西ノ海ってこんな人

西ノ海が横綱に昇進した経緯

3代目西ノ海は1890年に鹿児島で生まれ、
力が強かったので2代目西ノ海嘉治郎に
見出されて初土俵を踏みます。

入門当初は「源氏山大五郎」
名乗っていましたが、
横綱昇進から2場所目
3代目西ノ海嘉治郎を襲名しました。

3代目西ノ海が横綱に昇進した経緯は、
三河島事件で横綱の一人・
大錦卯一郎が土俵を去ってしまったため、
東西に横綱をそろえたいという
当時の相撲協会の意向ゆえ
でした。

源氏山(西ノ海)は当時大関でしたが
優勝経験は一度もなく
優勝次点の成績が最高。

横綱昇進基準も横綱審議委員会もある
現在からしたら、考えられないほど甘い
横綱昇進でした。

さすがに当時の相撲家元の吉田司家も
「あまりにも時期尚早」と
反対したようですね。

でも結果的には相撲協会が
「将来に期待して」押し切った形に
なったようです。

3代目西ノ海以降、
優勝経験なしで横綱に昇進したのは
照国と双羽黒です。

稀勢の里の横綱昇進時にも
甘いんじゃないかという気はしましたが、
実はそれ以上に甘い横綱昇進を
はたしている人は過去にたくさんいます。

【優勝経験なしで昇進した横綱】
1923(大正12)年夏 30代 西ノ海にしのうみ 嘉治郎かじろう(3代目)
1943(昭和18)年春 38代 照国てるくに 萬蔵まんぞう
1986(昭和61)年秋 60代 双羽黒ふたはぐろ 光司こうじ

3人もいればたくさん、
といっていいでしょう(笑)

横綱時代の西ノ海

そんな将来性を見込まれて
横綱に昇進した3代目西ノ海ですが、
横綱になって以降は怪我や病気が多く、
皆勤できない場所が多かった
ようです。

3代目西ノ海の横綱在位は15場所ですが、
皆勤できたのはわずか4場所

皆勤できた場所こそ優勝したり
そこそこの成績は残していますが、
11場所は全休もしくは途中休場ですからね。

本当は強いのに、
怪我や病気に苦しめられていた
んだなと
感じます。。。

3代目西ノ海の引退後

3代目西ノ海は1928(昭和3)年10月の
秋場所を全休後に引退。

引退後は年寄浅香山を名乗り、
井筒部屋から独立して浅香山部屋を
立ち上げます。

でも引退からわずか5年後、
42歳という若さで亡くなっています

その後部屋は元の井筒部屋に吸収合併
する形で消滅しました。

3代目西ノ海の人物像

3代目西ノ海は無口で争いごとを
好まない
人間だったため、
引退後は出世することなく
最後まで平年寄だったとのこと。

気が弱くて立合いがあまり上手くなく、
仕切りが長いことでも有名
だったようです。

西ノ海の仕切りがあまりにも長いため、
トレイに立つお客さんも多かった
みたいですね(;^_^A

結果「小便相撲」とか言われてしまう
ハメに。。。

仕切りに制限時間が
設けられるようになってからは、
10分の制限時間を大幅にオーバーして
立つまでに13分半かかり、
注意を受けたこともあるようです。

…今の時間いっぱいからの
立合い不成立なんて
目じゃないレベルですね!

そりゃトレイ行きますわなぁ。。。

ちなみに、
こちらが3代目西ノ海の写真です。

(出典元はWIKIペディア)

3代目西ノ海嘉治郎01

3代目西ノ海嘉治郎02

とても荒々しい性格の人には見えませんね。

大人しそうな人、というか……

根暗で気が弱い人、と言われたら
納得の風貌
です。

あくまでも個人的感想ですが、
ちょっと雰囲気が正代君に
似ているような気もします(笑)

稀勢の里と通じるものがある3代目西ノ海

以上、過去に8場所連続休場した横綱・
3代目西ノ海についてお伝えいたしました。

実は8場所連続休場した横綱は
稀勢の里だけではなかったんです!

うーん、調べるとこういう事実が
わんさか出てくるから、
相撲って本当に面白いですね!

無論、3代目西ノ海の活躍した
大正から昭和にかけてと現代では
だいぶ状況は違います。

でも横綱に昇進した経緯なんて、
すごく似通っている
なとも思いました。

気が弱いところも(笑)

3代目西ノ海は
私が生まれるずっと前の人なのですが、
なんか応援したくなる横綱ですね。

そんな3代目西ノ海に思いをはせつつ、
稀勢の里の復帰を心待ちにしたいと
思います。

ペパーミントあいがお届けいたしました。

情報参照元:Wikiペディア
横綱の連続休場後の引退
大相撲星取表